学校と一緒に学びを整える|scrumPLUS沖縄宮里校(沖縄県沖縄市)

CDQ認証運営事務局の望月です。認証施設のみなさまに、支援への想いをお伺いするインタビューシリーズ。今回お話を伺った沖縄県沖縄市の「scrumPLUS沖縄宮里校」様への取材では、収録後の雑談の中に、学校との連携の具体的な姿がうかがえるお話がありました。その話を中心にご紹介します。

なぜこのテーマに触れるのか

「学校や関係機関と連携しています」という言葉は、多くの施設の説明に出てきます。ただ、連携といっても、連絡を取り合うだけの場合もあれば、お子さんの学びを支える具体的な提案まで踏み込む場合もあり、その中身は施設によってさまざまです。学校の勉強に困り感があるお子さんの場合、学校と事業所が同じ方向を向けているかどうかは、お子さんの毎日に大きく関わります。今回お話を伺った「scrumPLUS沖縄宮里校」では、学校との連携を具体的にどのように進めているのかを伺いました。

今回お話を伺ったのは

沖縄県沖縄市の児童発達支援・放課後等デイサービス「scrumPLUS沖縄宮里校」。CDQ認証施設で、今回は運営を担う幸喜様にお話を伺いました。

「やれる方法がある」を、学校へ前向きに伝える

収録後の雑談で、本編で「学校や関係機関とも共通の理解をする場面を増やしている」と話してくれた点について、具体的な取り組みを伺いました。まず挙がったのは、お子さんの学年と、いまの理解の度合いが、少し離れている場合の学習です。

たとえば小学6年生でも、漢字は3年生のレベル、文章は2年生のレベルといったように、分野ごとにばらつきがあることは珍しくありません。事業所では、発達の段階に応じて学べる学習システムを取り入れ、そのお子さんの「いま」に合わせた学びを進めているそうです。そこで出てくるのが、学校の宿題のレベルとの兼ね合いです。幸喜様は、宿題をこなすこと自体が目的なのか、お子さんの理解をもう一つ上げていくことがゴールなのか、と問いかけたうえで、事業所としては後者だと考えていると話します。

「自立するために必要なのは、今いるところにただ受け答えをすればいいわけじゃなくて、一人になったときに」

という言葉が印象的でした。積み上げられていない部分を丁寧に積み上げるために、事業所で使っているプリントを学校でも活用できないか、といった提案を、保護者の方や本人、時には事業所から直接、学校に伝えているそうです。

中学生のテスト時間の延長など、合理的配慮の相談もその一つで、普段から行っていないと受験の際に認められにくいことから、早い段階で働きかけているといいます。うまくいくことも、いかないこともあるそうですが、大切にしているのは、「やらないのではなく、やれる方法があるよ」という前向きな提案です。保護者の方だけでは伝えづらい場合は、事業所のスタッフが一緒に学校へ行き、専門的な視点から伝えることもあります。

この話から伝えたいこと

学校との連携は、「連絡を取り合っている」という言葉だけでは中身が分かりません。見学の際には、「学校とは、具体的にどんなやり取りをされていますか」「学校への相談や提案は、どのようにサポートしてもらえますか」と聞いてみてください。お子さんのいまの理解に合わせた学びを大切にし、その考え方を学校にも前向きに伝えようとしてくれる施設は、お子さんの毎日を一緒に整えようとしている一つの目安になると思います。また、保護者の方だけで抱え込まずに、学校との間をつないでくれる存在がいるかどうかも、家族にとっての安心感につながる大切な視点です。

インタビュー本編から一部を抜粋

本編でお話しいただいた内容から、いくつか抜粋してご紹介します。

Q. 施設として大切にしている支援方針や考え方を教えてください。

一番大切にしているのは「自立」です。子どもたち一人ひとりの「できる」を見つけ、自分で考えて、自分で選んで決めていく力を育むことを大切にしています。その自立の一つに、「自分らしく生きる」ということを定義しています。親が決めたからとか先生に言われたからではなく、「自分がこうしたい」と主体的に選んでいける関わりを大切に、子どもたちだけでなく、保護者や学校・関係機関の方々とも共通の理解をする場面を増やしながら、一貫した支援を行っています。

Q. お子さんの成長を実感した具体的な場面を教えてください。

集中力が1分から3分、3分から5分と座れるようになり、名前が書けるようになったお子さんがいます。文字を追うことが難しかったお子さんが、絵本の読み聞かせから言葉への興味を持ち、教科書に移行していくこともあります。また、勉強が苦手だった今は中学生の子が、小学生の児童に勉強を教えている姿もあります。安心して安全な場があると、人に貢献する気持ちも出てくるのだと感じています。

Q. 施設でやられているイベントや行事を教えてください。

他と一番違うのは、車椅子サッカー大会に毎年出場していることです。児童と、児童の保護者と、スタッフでチームを作って大会に挑み、大会前には練習日も設けています。「療育する支援者と保護者」という関係性ではないところで、スクラムを組むような一体感が生まれます。また、漢字検定も年3回実施しています。学年に関係なく、それぞれがトライしたい級を受けられ、保護者の方やおじいちゃん、おばあちゃんが一緒に受験してくれることもあります。

Q. 保護者の方との日々のやりとりの中で、嬉しかった出来事はありますか。

関わり方が人によって違うと、子どもたちは迷ってしまいます。そこで、声かけのタイミングなどをモニタリングや担当者会議で共有し、保護者にはペアレントトレーニングも行っています。気になる行動ではなく、普段できている「当たり前」にフォーカスして声をかけていく関わりを共有し、うまくいったことも、うまくいかなかったことも、送迎などの日々の関わりの中でフォローし合っています。保護者の方がそれをお子さんにできたとき、お子さんの変化はもちろん、何より保護者の方が元気になる場面が、とても嬉しいです。

scrumPLUS沖縄宮里校の施設情報

scrumPLUS沖縄宮里校のインタビュー動画や施設の詳しい情報は下記よりご覧いただけます。

施設名scrumPLUS沖縄宮里校
所在地〒904-2154 沖縄県沖縄市東2-15-5
サービス種別児童発達支援・放課後等デイサービス
CDQ認証CDQ認証施設
電話番号098-989-5504
公式サイトhttps://agao.jp/school/plus/okinawa-miyazato/
施設紹介ページCDQ認証サイトで見る

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