「発語が遅いと言われた」 「集団生活でトラブルが増えてきた」 「このまま普通級で大丈夫なのか不安」
放課後等デイサービスや児童発達支援施設の利用を考えるとき、保護者の頭の中には、“今のままで大丈夫なのか”“もっとできることがあるのではないか” という不安と葛藤が渦巻いています。
私は協会の事務局長として、延べ5万人以上の保護者・支援者が学ぶ場の運営に関わる中で、 「療育を利用すべきか迷っている」「どの施設を選べばいいか分からない」という声を数多く聞いてきましたが、 療育は“特別な子が行く場所”ではなく、子どもが安心して成長できる環境を整えるための選択肢のひとつ だと感じています。
この記事では、 「療育を利用することにした理由」「決断の背景」「実際の家庭のケース」「迷ったときの考え方」 を、実際に寄せられた保護者や支援者の声から分かりやすくまとめました。
さらに、当協会の調査報告書(2025)では、 放課後等デイサービスや児童発達支援施設を利用した保護者の多くが「通わせてよかった」と回答している という独自データも示されています。
>放課後等デイサービス・児童発達支援の選び方|保護者が実際に重視したポイントを一次情報から整理
目次
実際の家庭で見られたケースと背景
実際に寄せられた保護者や支援者の声
実際に児童発達支援士を受講した保護者からは、次のような声がありました。
「孫が塾に行きたいと言ったが、勉強の遅れがあり、塾では自信をなくすだけだろうと判断し、ソーシャルスキルトレーニングも踏まえた“お勉強も教えてくれる療育”を利用したいと言い出した。」
背景と専門的な解説
- “学習の遅れ”と“自己肯定感の低下”は同時に起こりやすいです
- 子どもの理解に合わせた支援が必要なケースです
- SST(ソーシャルスキルトレーニング)は学習支援と相性が良いです
他にも、次のような声が寄せられています。
「保育園でお友達とのコミュニケーションがうまくいかず、押してしまうことがあったので療育を勧められました。」
背景と専門的な解説
- 他害は“悪意”ではなく“困りごと”のサインです
- 小集団でのSSTはコミュニケーション改善に効果的です
- 保育園からの提案は“早期支援”の大きなチャンスになります
さらに、次のような声もあります。
「1歳半検診で動きが激しく、同じ行動ができていなかったことで療育を勧められました。最初は拒否していましたが、行ってみると少しずつ変化が見られました。」
背景と専門的な解説
- ADHD傾向は1〜2歳でも行動面に現れやすいです
- “止まる・待つ”の練習は後の集団生活に直結します
- 親の抵抗感は自然ですが、通い始めて変化が見られるケースが多いです
>どんな療育が行われているのか|SST・OT・ST・集団・個別の実例を一次情報から整理
療育施設の利用に関する調査概要
- 調査名:療育施設の利用に関する実態調査
- 調査目的:療育施設利用の実態を把握するため
- 調査対象:発達障害のある子どもを支援する保護者
- 有効回答数:126名
- 調査方法:Webアンケート調査
- 公開日:2025年10月1日
- 募集期間:2022年6月~2025年6月(継続的な調査)
- 調査主体:一般社団法人 人間力認定協会
- 作成責任者:事務局長 望月宏彰
>療育施設の利用に関する実態調査【調査報告書②】|一般社団法人 人間力認定協会
療育施設を利用する理由は“困りごと”だけではありません

実際に寄せられた保護者や支援者の声を整理すると、療育を利用する理由は大きく5つに分類できます。
① 発達の遅れを感じた
- 発語が遅い
- 言葉が増えない
- コミュニケーションが難しい
② 集団生活での困りごと
- 他害
- 順番が待てない
- こだわりが強い
- 園でのトラブルが増えた
③ 家庭だけでは支えきれない部分がある
- 兄弟がいて手が回らない
- 親が疲弊している
- 専門家の視点がほしい
④ 子どもの“楽しい場所”を増やしたい
- 遊びの延長で学べる
- 自己肯定感が上がる
- 家では見せない姿が見られる
⑤ 将来の見通しをつくりたい
- 就園・就学に向けて準備したい
- 小学校で困らないようにしたい
- 社会性を育てたい
>放課後等デイサービス・児童発達支援に通い始めたときのリアル|慣れるまでのプロセスを一次情報から整理
療育施設の利用を決断する“きっかけ”になりやすかったこと
| 利用を考えるきっかけ | 背景にあった不安や困りごと |
| 発語やコミュニケーションの遅れ | 「このままで大丈夫か」という不安が強かった |
| 園や学校でトラブルが増えた | 集団生活で困りごとが目立ち始めていた |
| 家庭だけでは支えきれなくなった | 保護者の疲弊や孤立感が大きくなっていた |
| 子どもが安心できる居場所を探したかった | “怒られ続ける環境”を避けたかった |
| 将来に向けた準備をしたかった | 就園・就学への不安が背景にあった |
療育を利用する決断の裏側にある“親の本音”
実際に寄せられた保護者や支援者の声から見えてくるのは、 「療育に行かせたい」ではなく「どうしたらこの子が楽に生きられるか」 という親の切実な思いです。
- 医師に言われてショックだった
- 最初は拒否した
- ネットで調べて不安になった
- でも、行ってみたら子どもが楽しそうだった
- もっと早く知りたかった
こうした声は非常に多く寄せられています。
>放課後等デイサービス・児童発達支援で起きた変化|成長・自信・コミュニケーションの変化を一次情報から整理
※この記事の内容は、児童発達支援士の受講者アンケートに寄せられた実際の声をもとにまとめていますが、感じ方や変化には個人差があります
安心して選べる放デイ・児童発達支援を探すために
放課後等デイサービス・児童発達支援は、
- スタッフ体制
- 支援内容
- 専門性
- 雰囲気
- 子どもとの相性
など、質の差が非常に大きいです。
どこを選べばいいか迷う場合は、 一定の基準を満たした施設を選ぶと安心できます。
CDQ認証サイトでは、認証基準をクリアした療育施設を一覧で確認でき、 質の担保された施設選びがしやすくなります。
私ども一般社団法人 人間力認定協会では、療育の質を見える化するプロジェクトとして「CDQ認証」という制度を設けました。本サイトでは一定の基準を満たした優良施設のみを掲載、紹介しています。
まとめ:療育を利用する理由は“子どもの未来を守るため”
療育を利用する理由は家庭によって違いますが、 共通しているのは 「この子が生きやすくなるように」 という願いです。
- 発達の遅れ
- 集団生活の困り
- 家庭での限界
- 子どもの楽しさ
- 将来への備え
どれも立派な理由であり、 どれも“親としての愛情”から生まれた選択です。
昨日より一歩、子どもが楽に生きられるように。 そのための選択肢のひとつが療育です。
>放課後等デイサービス・児童発達支援の始め方|利用の流れ・選び方・変化を一次情報から総まとめ


