「絶対に諦めない」を支える研修文化|リトルオレンジズ(鹿児島県鹿屋市)

CDQ認証運営事務局の望月です。認証施設のみなさまに、支援への想いをお伺いするインタビューシリーズ。今回お話を伺った鹿児島県鹿屋市の「リトルオレンジズ」様への取材では、収録後の雑談の中に、この施設らしさの背景が垣間見える場面がありました。その話を中心にご紹介します。

なぜこのテーマに触れるのか

療育の現場では、対応が難しいお子さんに対して、無理に踏み込まず距離を置くという判断をすることも少なくありません。それ自体が悪いわけではありませんが、踏み込む勇気を持ち続けられるかどうかは、施設ごとに大きな差が出る部分だと感じています。

今回お話を伺った鹿児島県鹿屋市の「リトルオレンジズ」では、代表の日野様が、その「踏み込む姿勢」をスタッフ全体に根付かせるための取り組みを続けていました。パンフレットやホームページだけでは伝わりにくい、施設の本当の支援力が見えてくる話でした。

今回お話を伺ったのは

鹿児島県鹿屋市の放課後等デイサービス「リトルオレンジズ」。CDQ認証施設で、今回は代表の日野様にお話を伺いました。施設内にはキッズパークとボルダリングジムを併設し、6歳から18歳までの子どもたちを受け入れています。

「絶対に諦めない」を支える研修文化

日野様が幹部会で繰り返し伝えているのは、「一歩踏み込もう」という言葉だそうです。「どうやってこの子のカードをノックして、その子の作戦を立てて、どういう風に持っていくか、その子の興味あるものを持っていって『愛してるよ』って言って、絶対に人を諦めないっていうのを決めてますね」

アフターコロナという環境の変化があっても、支援の姿勢自体を変えないという意志がそこにはありました。この姿勢は、代表一人の心構えでは終わりません。日野様は毎週のようにオンライン・オフラインで職員研修を行い、さらに2ヶ月に1回は自ら研修を担当しています。

「ありがたいことに、うちの他所のスタッフたちが『日野さんの研修が一番です』って言ってくれるんです」

とはいえ、「絶対に諦めない」という理想を実践できているのは、代表一人の覚悟だけではないとも話します。「スタッフがいるからできます。本当にありがたいです」踏み込む勇気を、個人の資質に頼るのではなく、研修という仕組みを通じてスタッフ全体に広げていく。その積み重ねが、リトルオレンジズの支援の深さにつながっているのだと感じました。

この話から伝えたいこと

スタッフが「諦めない」姿勢を持てるかどうかは、個人の頑張りだけに委ねられるものではなく、施設としてその姿勢をどう支えているかにかかっています。施設を探す保護者の方には、見学の際に、研修の頻度や内容、スタッフ同士がどんな姿勢を共有しているかを聞いてみることをおすすめします。「どんな子でも受け入れたい」という言葉の裏に、それを支える仕組みがあるかどうかは、パンフレットだけでは分からない、大切な見極めポイントだと思います。

インタビュー本編から一部を抜粋

本編でお話しいただいた内容から、いくつか抜粋してご紹介します。

Q. 施設として大切にしている支援方針や考え方を教えてください。

A. 「障がいがあっても、褒められる機会を、できるを感じられる機会を、愛される機会を」という理念を大切にしています。この順番を大事にしていて、トラブルメーカーに見える子も、生まれ持った素質と環境に素直に反応しているだけで、一生懸命生きています。だからこそ、靴下を履いているだけでも褒めようというくらいの気持ちで、まず褒めることを大切にしています。

Q. お子さんの成長に関する具体的なエピソードはありますか。

A. 単語でしか話せなかったお子さんが、UNOのルールは理解できないはずなのに、赤と青をシンメトリーに並べたり、先生の妊娠や翌日の休みまで当ててしまうことがありました。学習指導要領上のルールとは違う、その子なりの「宇宙のルール」を持っていると感じていて、とても尊敬しています。

Q. お子さんたちに特に人気のある活動やプログラムについて教えてください。

A. 6面あるトランポリン、週替わりの集中活動、英語療育という3本柱があります。英語は英検や点数のためではなく、学校で「アップル」と言うだけで「すごい」と褒めてもらえる機会を増やすために提供しています。

Q. 施設を探している保護者の方へメッセージをお願いします。

A. 放課後等デイサービスや療育施設は、今は本当にたくさんあります。お母さんたちは不安の中にいらっしゃると思いますが、子どもの力を信じて、一緒に楽しんでいきましょう。

リトルオレンジズの施設情報

リトルオレンジズのインタビュー動画や施設の詳しい情報は下記よりご覧いただけます。

施設名リトルオレンジズ
所在地〒893-0014 鹿児島県鹿屋市寿8丁目10-4
サービス種別放課後等デイサービス
CDQ認証CDQ認証施設
電話番号080-5316-2563
公式サイトhttps://littleoranges.or.jp/
施設紹介ページhttps://ryouiku-quality.ninkyou.jp/excellent-facility/4650005269

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一般社団法人 人間力認定協会 理事・事務局長 望月宏彰

執筆者

一般社団法人 人間力認定協会 事務局長
望月 宏彰

【プロフィール】
一般社団法人 人間力認定協会 理事・事務局長の望月 宏彰です。3児の父。「児童発達支援士」など各種資格を通じて延べ5万人以上の支援をサポート。「日本の資格・検定」アワードにて「児童発達支援士(2022年)」および「メンタルヘルス支援士(2026年)」の受賞実績を有しています。 当サイトでは、最新の療育情報や現場で役立つ支援に関する知識、施設選びに役立つ透明性の高い情報を配信しています。なお、本記事は当協会が提供する「児童発達支援士」等の資格講座の受講者アンケート等をもとに、講座を運営する当協会自身が執筆したものです。

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