人員に余裕を持つ、という選択|こども遊育プレイス ぱれっと(大阪府門真市)

CDQ認証運営事務局の望月です。認証施設のみなさまに、支援への想いをお伺いするインタビューシリーズ。今回お話を伺った大阪府門真市の「こども遊育プレイス ぱれっと」様への取材では、収録後の雑談の中に、この施設らしさがよく表れている場面がありました。その話を中心にご紹介します。

なぜこのテーマに触れるのか

CDQ認証という制度を作ったきっかけの一つに、保護者の方々から伺ってきたある悩みがあります。

「見学の時の説明と、実際に預けてみてからの様子が全然違った」
「気づけば、ずっと単調なドリルだけをやらされて一日が終わっていた」

SNSやホームページの見せ方次第で、施設は実際以上に良く見えてしまうことがあります。だからこそ私たちは、発信力の高さではなく、実態が伴って頑張っている施設にきちんと光を当てたいと思って、この認証を作りました。今回、ぱれっとの西田様に伺った話は、まさにその「実態」が垣間見える内容でした。

今回お話を伺ったのは

大阪府門真市の児童発達支援・放課後等デイサービス「こども遊育プレイス ぱれっと」。代表の西田様が自ら立ち上げられた事業所です。

独立を選んだ理由

西田様は、独立前は公立の療育センターに公務員として勤めていました。

「センターが民営化するタイミングだったんです。より子どもたちに近く、地域に密着した形でやりたいと思って、自分で立ち上げました」

制度の変わり目を、自分の理想を形にするきっかけに変えた、という選択が印象的でした。

「多めに雇う」という、目に見えにくい投資

運営して一年ほど、一番大変だと感じる点を伺うと、西田様は即答で「職員の確保」と答えてくれました。療育業界は転職も多く、経験のないまま飛び込んで、イメージと違ったと感じて辞めてしまう職員も少なくないそうです。一方で、施設が児童を受け入れるには、国が定める人員基準を満たし続ける必要があります。基準に満たない日は営業自体ができなくなり、子どもたちが施設に通えなくなってしまう。西田様はこう話してくれました。

「うちは少し多めに雇用するようにしています。持ち出しにはなりますが、手厚く子どもたちを見たいという思いがあります。多めに雇用していれば、急な休みが出ても国の基準は満たせます」

職員が急に休んでも基準を満たせるだけの余白を、あえて自己負担で持っておく。効率だけを考えれば選ばない判断を、あえて選んでいる施設だと感じました。

この話から伝えたいこと

人員に余裕を持たせるかどうかは、パンフレットやSNSの投稿には出てきません。ホームページを見ただけでは分からない、施設選びの本当に大事な部分は、実はこういう「見えにくい判断」に表れているのだと思います。施設を探す保護者の方には、見学の際にスタッフの入れ替わりの頻度や、余裕を持った人員体制があるかどうかを、遠慮なく聞いてみてほしいと思います。それに正面から答えてくれる施設は、きっと信頼できる一つの目安になるはずです。

インタビュー本編から一部を抜粋

本編でお話しいただいた内容から、いくつか抜粋してご紹介します。

施設として大切にしている支援方針や考え方を教えてください。

「遊びながら育つ」という思いを「遊育(ゆういく)」という名前に込めています。療育というと「訓練」のイメージを持たれがちですが、まずは子どもたちが「楽しいな」と思えることを一番に考え、夢中で遊ぶ中で身体の使い方や人との関わり方を学んでいけるようにしています。

保護者の方との日々のやり取りの中で、嬉しかった出来事はありますか。

「明日もぱれっとに行きたいと言っています」「お休みの日はすごく泣くんです」というお話を聞くのが、私たちには一番嬉しいことです。ぱれっとが、お子さんたちにとってもう一つの居場所になっていると感じます。

「ぱれっと」という施設名やロゴに込めた思いを教えてください。

絵の具のパレットのように、一人ひとりの色が混ざり合ってより良い色になる場所でありたい。荷物を運ぶパレットのように、日々の経験が積み重なって土台になる場所でもありたい。二つの意味を込めています。

施設を探している、あるいは転園を検討している保護者の方へメッセージをお願いします。

実際に行った時の雰囲気や、職員のお子さんへの話し掛け方といった、人としての第一印象を大切にしてください。何より、お子さんと一緒に行ってみて「楽しかったかどうか」を一番大切にしてほしいと思います。

こども遊育プレイス ぱれっとの施設情報

こども遊育プレイス ぱれっとのインタビュー動画や施設の詳しい情報は下記よりご覧いただけます。

施設名こども遊育プレイス ぱれっと
所在地大阪府門真市寿町21-1 ロイヤルマンションMADOKA 1F
サービス種別児童発達支援・放課後等デイサービス
公式サイトhttps://www.ryoiku-palette.com/
動画本編https://www.youtube.com/watch?v=kngjmdoF6yg&t=1s
一般社団法人 人間力認定協会 理事・事務局長 望月宏彰

執筆者

一般社団法人 人間力認定協会 事務局長
望月 宏彰

【プロフィール】
一般社団法人 人間力認定協会 理事・事務局長の望月 宏彰です。3児の父。「児童発達支援士」など各種資格を通じて延べ5万人以上の支援をサポート。「日本の資格・検定」アワードにて「児童発達支援士(2022年)」および「メンタルヘルス支援士(2026年)」の受賞実績を有しています。 当サイトでは、最新の療育情報や現場で役立つ支援に関する知識、施設選びに役立つ透明性の高い情報を配信しています。なお、本記事は当協会が提供する「児童発達支援士」等の資格講座の受講者アンケート等をもとに、講座を運営する当協会自身が執筆したものです。

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