保育士が児童発達支援士を受講した理由と、現場で感じた変化|受講者の声データシリーズ

児童発達支援士の受講者の中でも、特に多い職種の一つが保育士です。日々、発達に特性のある子どもたちと接する保育の現場で、どのような理由から受講に至り、どのような変化を感じているのでしょうか。

たとえば、

  • 現場での不安や自信のなさから、学びを求める保育士が多い
  • 感覚的にやってきたことが、理論的に「裏付け」される実感がある
  • 保護者との関わり方のスキルアップを目的に受講する保育士も多い
  • 受講後、より積極的に子どもと関われるようになったという声がある

といった実例です。

保育士にとって児童発達支援士の学びは、新しい知識を得るだけでなく、これまでの実践に「確信」を持つための機会にもなっています。

この記事では、当協会が収集した受講後アンケート(17,613件)のうち、保育士からの回答をもとに、受講理由と現場で感じた変化について整理していきます。

>児童発達支援士は「受講してよかった」と言われる資格か?満足度データで見る実態|受講者の声データシリーズ

本記事で紹介している一次情報について

本記事では、当協会が実施している受講後アンケートのデータのうち、保育士からの自由記述をもとにしています。

項目内容
データソース児童発達支援士 受講後アンケート
データ取得者一般社団法人 人間力認定協会
有効回答数17,613件(2021年1月~2026年7月)
該当する自由記述「保育士」というキーワードを含む自由記述、116件
分析方法保育士からの自由記述のうち、受講理由・現場での変化に関する記述を抽出

現場での不安や自信のなさから、学びを求める保育士が多い

保育補助や、資格取得前の立場で現場に立っている保育士の中には、専門的な知識がないまま子どもと接することへの不安から、受講を決めた方が多く見られます。

実際の自由記述にも、そうした背景に関する声が見られました。

保育補助として勤務中ですが、保育士の免許も持っていないため、何もわからないまま自閉スペクトラム症の子どもに接するのには不安があったので、受講させていただきました。そうではない子どもにも、そして自分の子どもにも直ぐに実践できそうなことばかりで、大変ためになりました。

保育園で補助として働いています。子ども達の対応で保育士の先生に遠慮する場面が多かったのですが、合格してもっと自信を持って積極的に関わっていこうと思います。

これらの声からは、「知識がないまま接することへの不安」が、資格取得という具体的な形での自信につながっていったことが分かります。

  • 専門的な知識の不足が、子どもとの関わりへの不安につながることがある
  • 資格取得は、知識だけでなく、現場での自信を得る手段にもなる
  • 「遠慮していた」という状態から、「積極的に関わろう」という意識の変化が生まれている
  • 保育補助など、まだ資格を持たない立場の方にも、学びのニーズがある

現場での不安を解消したいという思いが、多くの保育士・保育補助の方にとって、受講の大きな動機になっています。

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感覚的にやってきたことが、理論的に「裏付け」される実感

長年の経験を持つ保育士の中には、これまで感覚的に行ってきた関わり方が、理論的に裏付けられたことに大きな意味を感じている方もいます。

実際の自由記述にも、そうした実感に関する声が見られました。

保育士をする中で、今まで感じていたこと、心がけていたことが、立証された気分でした。今後は、改めて学んだことで、確信を持って子ども達と向き合っていきたいと思います。

保育士をしています。日々子ども達に寄り添いお話しを聞き、笑顔で過ごせるようにと過ごす日々、裏付けのない私の保育から確信できる学習ができました。「発達障害は、障害なのか個性なのか、いずれにせよその子の特性を活かすことが、大切です。人の役に立つ事ができれば自己肯定感は高まり自立していきます。」

これらの声からは、経験の中で培ってきた感覚が、体系的な知識によって「確信」に変わっていく過程が見えてきます。

  • 長年の経験は、それ自体が大切な財産である
  • 理論を学ぶことで、経験に基づく実践が「確信」に変わっていく
  • 「立証された気分」という表現には、これまでの実践への肯定感が表れている
  • 経験と理論、両方が揃うことで、より安定した保育につながる

感覚的な実践が理論によって裏付けられる経験は、保育士としての自信を、さらに確かなものにしていきます。

保護者との関わり方のスキルアップを目的に受講する保育士も多い

子どもへの対応だけでなく、保護者とのコミュニケーションのスキルアップを目的に受講する保育士も多く見られます。

実際の自由記述にも、そうした目的に関する声が見られました。

保育士として保護者と面談する機会が定期的にあり、そのスキルアップのために受講しました。昨今、お子さんの発達のことで悩まれる保護者は多く、少しでも寄り添い、前に進むための伴走ができればと思っています。

この声からは、子どもへの直接的な関わりだけでなく、悩みを抱える保護者に寄り添うためのスキルとしても、児童発達支援士の学びが活用されていることが分かります。

  • 保護者面談は、保育士にとって重要かつ難しい役割の一つである
  • 発達に関する知識は、保護者との対話をより深いものにする助けになる
  • 「伴走する」という姿勢が、保護者支援における理想的な関わり方として意識されている
  • 子どもへの支援と、保護者への支援は、切り離せない関係にある

保護者との関わり方を学ぶことは、保育士が現場で担う役割の幅を広げる、大切な学びの一つです。

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保育士の受講理由と変化の整理

保育士の受講理由と変化の整理
場面見えてきたこと
現場での不安知識の獲得が、現場での自信につながる
経験の裏付け感覚的な実践が、理論によって「確信」に変わる
保護者対応のスキルアップ子どもへの支援と保護者への支援は、切り離せない

児童発達支援士について

ここまで、保育士が児童発達支援士を受講した理由と、現場で感じた変化についてご紹介してきました。

当協会が認定する「児童発達支援士」は、発達特性の理解や、行動の背景を読み解く視点、家庭や支援現場で活かしやすい関わり方などを、体系的に学べる民間資格です。

保育士をはじめ、現場で子どもと日々向き合う方にとって、実践に活かしやすい学びとして、多くの方に活用されています。

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Q&A|保育士の受講理由に関するよくある質問

Q1:保育士の資格がなくても、受講できますか?

はい、保育補助の立場など、資格の有無にかかわらず受講している方は多くいます。実際の声にも、資格取得前の不安から受講を決めたという例が見られます。

Q2:長年の経験がある保育士でも、学ぶ意味はありますか?

あります。実際の声にも、経験に基づく実践が理論によって「裏付けられた」と感じたという声が見られます。経験と理論の両方が、より安定した保育につながります。

Q3:保護者対応のスキルアップにも役立ちますか?

役立つという声が寄せられています。発達に関する知識は、保護者との対話をより深いものにする助けになります。

Q4:受講後、現場での関わり方はどう変わりますか?

「積極的に関わろうと思うようになった」「確信を持って向き合えるようになった」といった変化が、自由記述に多く見られます。

Q5:保育士以外の職種でも、同じような学びの効果はありますか?

はい。次回以降の記事では、教員や放課後等デイサービス職員など、他の職種における受講理由と変化も紹介していきます。

まとめ|経験と理論が結びつき、現場での確信につながる

保育士からの受講後アンケートを見ると、児童発達支援士の学びが、現場での不安の解消や、経験の裏付けにつながっていることが分かりました。

  • 現場での不安や自信のなさから、学びを求める保育士が多い
  • 感覚的にやってきたことが、理論的に「裏付け」される実感がある
  • 保護者との関わり方のスキルアップを目的に受講する保育士も多い

経験と理論が結びつくことで、保育士としての実践に、より確かな自信が生まれています。次回は、学校の先生・教員が児童発達支援士を学ぶ理由について紹介していきます。

【注意事項】

この記事で紹介している内容は、当協会が実施した受講後アンケート(17,613件)のデータをもとにまとめています。データは当協会が独自に収集・集計したものであり、回答は受講者の主観的な評価に基づきます。

一般社団法人 人間力認定協会 理事・事務局長 望月宏彰

執筆者

一般社団法人 人間力認定協会 事務局長
望月 宏彰

【プロフィール】
一般社団法人 人間力認定協会 理事・事務局長の望月 宏彰です。3児の父。「児童発達支援士」など各種資格を通じて延べ5万人以上の支援をサポート。「日本の資格・検定」アワードにて「児童発達支援士(2022年)」および「メンタルヘルス支援士(2026年)」の受賞実績を有しています。 当サイトでは、最新の療育情報や現場で役立つ支援に関する知識、施設選びに役立つ透明性の高い情報を配信しています。なお、本記事は当協会が提供する「児童発達支援士」等の資格講座の受講者アンケート等をもとに、講座を運営する当協会自身が執筆したものです。

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