「管理者と児発管を分ける」という判断|ココハグ福岡中央(福岡県福岡市)

CDQ認証運営事務局の望月です。認証施設のみなさまに、支援への想いをお伺いするインタビューシリーズ。今回お話を伺った福岡県福岡市の「ココハグ福岡中央」様への取材では、収録後の雑談の中に、施設運営への考え方がよく表れている場面がありました。その話を中心にご紹介します。

なぜこのテーマに触れるのか

保護者の方が施設を選ぶとき、目に入りやすいのは活動内容や支援プログラムです。一方で、その裏側で誰がどんな役割を担い、どう運営されているかは、なかなか見えてきません。

たとえば、事業所の運営全般を担う「管理者」と、個別支援計画の作成や支援の質の管理を担う「児童発達支援管理責任者(児発管)」。規模や状況によっては兼務が認められる場合もあり、事業所ごとにさまざまな形があります。

その中で、役割をどう設計しているかには、施設の運営に対する考え方が表れます。今回お話を伺ったココハグ福岡中央では、その役割をあえて分けているというお話を伺いました。

今回お話を伺ったのは

ココハグ福岡中央2

福岡県福岡市中央区の児童発達支援「ココハグ福岡中央」。CDQ認証施設で、社会福祉法人「ヒトトナリ」が運営しています。今回は管理者の沖本様にお話を伺いました。

役割をあえて分けた、その理由

収録後に施設運営の話題になった際、沖本様は、管理者と児発管の役割を意図的に切り離していると教えてくれました。人員の兼ね合いから兼務という形をとる事業所も少なくない中で、なぜ分けたのかを尋ねると、次のように話してくれました。

「職員からするとちょっと色々と依頼しにくいとか。逆に、こちら側にも突然スケジュールが入ってくることが往々にしてあるので、そうなった時に、私自身も抜けづらいこともあるので」

実際に問題が起きたから分けたのではなく、起こりうる場面を先回りして考えた末の判断だったということです。そして、その狙いをこう続けます。

「切り離した方が、どちらとも気兼ねなく、境界線をしっかり引いた上で、仕事に注力することができる環境が整えられるのではないか」

運営の軸として据えているのは、「どの職員も気持ちよく、自分の注力するべきところに注力できるような環境を整える」ことだそうです。現状がその軸からそれてきたと感じたときには、軌道修正を行っていく。役割を分けたのも、その軸を形にするための一つの手段なのだと感じました。

本編でお話しいただいた「一人で抱え込まずに話せる雰囲気づくり」も、こうした運営の設計に支えられているのだと思います。収録後の雑談では、子どもたちの前でのやわらかな雰囲気と、運営の話をされるときの引き締まった表情の違いも印象的でした。ご本人は「無意識です」と笑っていましたが、立場ごとの役割を意識して日々向き合ってこられたことが、自然とにじみ出ているように感じました。

この話から伝えたいこと

ココハグ福岡中央3

施設の支援内容だけでなく、それを支える運営の設計にも、施設の姿勢は表れます。管理者と児発管を分けることが唯一の正解というわけではありません。大切なのは、それぞれの役割を誰がどのように担っていて、職員が迷ったときや依頼したいときに、気兼ねなく声をかけられる体制になっているかどうかです。

職員が安心して相談できる環境は、子どもたちが日々触れる環境の一部でもあります。その土台をどう整えているかを率直に話してくれる施設は、信頼できる一つの目安になるはずです。

インタビュー本編から一部を抜粋

本編でお話しいただいた内容から、いくつか抜粋してご紹介します。

Q. 施設として大切にしている支援方針や考え方を教えてください。

A. 法人の運営理念は「あなたの幸せは私の幸せ」。その理念のもと、「幸福感・自己肯定感に満ちた子どもの育成」を療育理念としています。方針は「狙いに応じた環境設定」で、一人ひとりの支援計画にある狙いに合わせて、遊ぶ空間や道具、活動の組み立て方、支援者の関わり方を整えます。スタッフ自身も、お子さんを見守る環境の一部だと考えています。

Q. スタッフ同士は、日々どんな雰囲気の中で関わり合っていますか。

A. 小さな変化や、支援の中で迷ったこと、うまくいったことを、一人で抱え込まずに話せる雰囲気づくりを大切にしています。うまくいかなかった時も誰かを責めるのではなく、「どうしたらこの子がもっと安心できるか」に目を向けます。日々の連絡はLINE WORKSで、週1回の終礼の定例会でも、その週のことを共有して来週の狙いをすり合わせています。

Q. 保護者の方との日々のやり取りの中で、嬉しかった出来事はありますか。

A. ご家庭での困りごとをなかなか話せなかった保護者の方に、一方的に助言するのではなく、私自身が感じている迷いも率直にお伝えするようにしました。すると少しずつ、本当の不安を話してくださるようになり、ご家庭に合った提案を一緒に考えられるようになりました。一緒に悩み、一緒に考えられる関係でありたいと感じています。

Q. 施設を探している保護者の方へメッセージをお願いします。

A. 心配なことをきれいに整理してから来ていただく必要は全くありません。何が気になっているのか自分でもうまく説明できない、というところからでも大丈夫です。お子さんの苦手なことだけでなく、好きなことや得意なこと、保護者の方が大切にしていることも聞かせてください。

ココハグ福岡中央の施設情報

ココハグ福岡中央のインタビュー動画や施設の詳しい情報は下記よりご覧いただけます。

施設名ココハグ福岡中央
所在地〒810-0035 福岡県福岡市中央区梅光園2丁目25-4 フェリスタ六本松南103
サービス種別児童発達支援
CDQ認証CDQ認証施設
電話番号092-406-3428
公式サイトhttps://cocohug.org/
施設紹介ページhttps://ryouiku-quality.ninkyou.jp/excellent-facility/4050800186/

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